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アフレコ現場

 

梅雨明けして連日益々暑さが感じられるようになりましたね

みなさんお身体大丈夫ですか?
草木も枯れそうな陽射しの威力ですよね
知らず知らずのうちに身体へのダメージが結構あると思うから無理しないでくださいね

この数年色々な現場でアフレコをさせて頂いておりますが

基本的にアフレコの時にアニメの絵が出来上がっている事はほぼないんです

それはフィルムの時代からずっとそうなんですけれど
昨今はCG処理が多くなりキャラの顔も表情もないのっぺらぼうの状態やボードのみも増えたように思います

制作現場の大変さが伺えるのでなんとも言えないのですが

ですからキャストの皆さんはアフレコをしていても
完成された色つきの動いてるアニメを見るのは
視聴者皆さんと同じタイミングになることが多いんです^^
なので放送されてから、こういう戦闘シーンだったのか!とかこういう背景だったのか?!とか
驚きや感動や発見や反省があると思うのです

アフレコの時は無音ですので効果音とかバックミュージックも聴こえてないですから
アニメによっては演技との声量調整も必要になりますし

それらすべてを頭の中で想像してバランスをとりながら演出される音響監督さんも
フル回転で作品の世界観を構築してゆくので凄いお仕事だなぁと思います

だって脚本を読んだら全キャラの性格や心情を把握していないと演出できないですからね
つまり総合演出の映画監督や舞台監督と同じですよね〜

そう考えると音響監督さんは人生で何百?何千人もの役を考えて日々過ごしていらっしゃるのですから
人間という題材や感情を追求するエキスパートだと思います
私達、役者は自分の役作りや、与えられた役の過去や現在の心情を掘り下げるだけでも物凄く葛藤したりエネルギーを使うのですが
その掘り下げを全キャラなんてとてもとても、、、

舞台だとリハーサル時間もあり、どっぷり浸かる時間があるから良いのですが、アフレコは台本をもらって直ぐ表現できないといけないので

アニメのアフレコというのは特殊な演技エネルギーの集合場所だなぁと感じます